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私は今朝、母が実家の階段を上る音を聞いて目覚めた。
2年間以上も住んでいない実家。人生の20年以上を過ごしていた実家。
アイヌの世界では、人が亡くなると、その人の家を燃やす。私の世界では、母が数日前に家を売った。
その場所で彼女と父と弟と私は人生の最も気楽で幸せな時を過ごした。
その頃、庭の木が最も速く生え、花が最も美しく咲いていた。
撮影された花は事前に私に燃やされた。
よく見たら、傷跡が見える。すでに私たちのものではない家には、空いている壁に絵画の跡が残っているみたい。
このプロジェクトは送別である。家のためのレクイエム。
私の家族、特に母に捧げるものである。この送別に際して、少しでも気持ちが軽くなるように希望している。
[カロリナ・ユージヴィアク]


















付加物
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